信用新規建て余力について
優待クロスにおける信用新規建て余力
代用有価証券分の余力以上の信用新規建て注文をする場合、現金が担保となります。
優待クロス可能な金額が減るため、多少のクロス経費の差よりも大きな問題となります。
代用有価証券として信用余力に反映される日
株式を購入(現引き)した日の2営業日後。
日興証券の場合は、1営業日目の17時に反映されていました。
三月の株キチ
代用有価証券が少ない場合は、あえて早めにクロスして、代用有価証券を増やすほうがいい場合があります。
信用新規建て余力(優待クロス)
信用新規建て余力(優待クロス)計算
信用新規建て余力(現金を除いた代用有価証券分)
代用有価証券時価×代用掛目(原則80%)×100/30
優待クロスの場合の売建玉分
信用建玉評価額(信用売建玉分)
優待クロスの場合、信用売建玉を保有し続ける必要があるため、上記を差し引きます。
信用新規建て余力(代用有価証券の時価が600万円の場合)
600万円×0.8×100/30―600万円(信用売建玉分)=1000万円
信用新規建て余力(優待クロスの場合)
現金を担保としない信用新規建て余力は代用有価証券の約1.67倍です。
信用買いを利用する場合は、信用余力が2倍必要となるため、代用有価証券の約0.83倍となります。
異証券会社による優待クロス(信用余力が少ない場合)
異証券会社による優待クロスのメリット
信用売り注文をする証券会社の信用余力が少ない場合、信用買いを他の証券会社(代用有価証券のある証券会社)ですることで、信用買い分の信用余力の使用を減らすことが可能です。
異証券会社による優待クロス(楽天証券と日興証券)
異証券会社による優待クロス(楽天証券と日興証券)
権利確定日まで
- 楽天証券:1日信用買い⇒現引
- 日興証券:一般信用長期売り
権利落ち後
- 楽天証券:制度信用売り⇒現渡し
- 日興証券:一般信用長期返済買い
信用売りは出来ないがあります。
楽天証券:株式売却(経費の安い順)
- 現物売り(楽天大口10万以下・1日定額コース100万円以下)
- 1日信用売り(大口以外又は大口約定金額100万円以上・特別空売り料0)
- 制度信用売り
- 1日信用売り(大口・特別空売り料0)
- 一般信用売り
- 現物売り(約定金額10万円超え)
※逆日歩は、片端入れで日数計算をするため、当日決算の場合はかからないと思います。
コメント
日興証券で2000万円売り注文入れてます。
クロスして現引きするには現金をいくら用意する必要がありますか。
よろしくお願いいたします。
日興証券にある代用有価証券の時価が十分にあれば、2000万円で現引きできます。
代用有価証券の時価が十分に無い場合は、週末を迎える前に一部クロスして、代用有価証券を増やす必要があると思います。
金利を余分に払いますが、クロス出来る金額が増えます。
詳しい金額の計算は、日興証券のシステムを完全に理解出来ていないので、お答えできません_(_^_)_
早速お返事ありがとうございます。
余力の計算は煩雑なので大雑把に把握する方法がないかなと質問しました。
やっぱり自分でやってみるしかないですね。
お手数をおかけしました。