労働生産性が低い日本
労働生産性の国際比較
日本の労働生産性は、低い順位となっています。
指標でみても、日本企業は、全体的にROE(自己資本利益率)が低いです。
日本の労働者は優秀
日本の労働者は、とても真面目で優秀だと思います。
株主優待も丁寧に梱包されていることが多いです。
日本の労働生産性が低い理由を、優待投資家の視点で考える
私(三月の株キチ)は経済関係の専門家ではありません。
ただ、多くの日本の上場企業から株主優待を頂いていることから、企業の実態が垣間見えることがあります。
そのため、優待投資家の視点で日本企業の問題点を述べたいと思います。
株主優待から見える、日本の労働生産性が低い理由
株主と従業員の時間を奪う、株主優待について
株主優待(クオカード)の過剰包装
クオカードの過剰包装の例
- 封筒を開封すると、更にクオカードが入った封筒がある。
- クオカードは、台紙(封筒と同じ大きさ)に添付されている。
- 中の封筒もしっかり糊付けされている。
クオカードの過剰包装のデメリット
- 2回封筒を開封しなければならない。
- 台紙が入っているため、開封しにくい。
- 株主優待担当者の負担が大きい。
1と2は、株主の時間を奪い、3は従業員の時間を奪います。
優待申込ハガキの記入項目の多さについて
株主番号の記入
株主番号記載の紙を捨ててしまった時に困ります。
住所にフリガナ
氏名は必要かも知れませんが、住所にフリガナは必要でしょうか?
株主住所と送付先情報の記入
同一の内容でも、記載しなければならない会社があります。
株主アンケートの多さ
アンケートのメリット
- 株主の意見を経営に取り入れることが出来る。
- 株主優待アンケートの場合、株主が求める株主優待にすることが出来る。
アンケートのデメリット
- コストがかかる。
- 時間(株主と従業員)を奪う。
コストに関しては、会社なので意識していると思います。
ただ、株主と従業員の時間を奪うことに対して、問題意識が低いと思います。
![三月の株キチ](https://kabukichi3.com/wp-content/uploads/2018/04/ad61c9a7d7d4815118d6287c8c52d58a.png)
毎年、同じような内容のアンケートを取る会社が多いです。
アンケートを取って仕事をした気分になっている人がいるように思います。
WEBサイトで申込をする優待:システムが煩雑。
優待品の申し込みに半日かかってしまうことがあります。
カレンダーの送付
ポストに入らない場合、再配達となります。
株主と配達業者の手間がかかります。
財務資料と株主優待品の別送
郵送料が無駄になります。
企業のコスト意識に疑問を感じます。
重要な書類(株主優待等)とその他の書類の混在。
間違えて重要な書類を捨ててしまうことがあります。
もちろん、書類を開封する側の不注意も問題ですが、企業側の工夫も必要だと思います。
株主に「注意力」を必要とさせる会社は、従業員に対しても、「無駄な注意力」を使わせていると思います。
結果、従業員を疲弊させ、その能力を奪うことになります。
株主優待品はハズレも多い
ガッカリする株主優待品
株主優待品(トートバッグ等)を貰ってガッカリすることがあります。
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優待投資家でなくても、トートバッグは既に持っている人が多いのではないでしょうか?
この優待品に決めた担当者は、思考停止していると思います。
多くの人に喜ばれる商品(株主優待)が分からない会社に将来性は無い。
生活必需品は、多くの人に喜ばれる商品であるため、優待価値が高いです。
生活必需品以外の商品の人に贈る場合は、その商品が本当に相手に喜ばれるか考える必要があります。
株主優待も、同じ経費をかけるなら、株主が喜ぶ商品にするべきです。
人が喜ぶ商品が分からない会社は、今後売れる商品を開発することが出来ないと思います。
株主優待のセキュリティ対策について
過剰なセキュリティ対策
煩雑な暗証番号(大文字・小文字)等、メンドクサイ株主優待が多いです。
少額の優待品(クオカード等金券)の郵送に簡易書留
2000円程度のクオカードが、簡易書留で届くことがあります。
リスクの大きさに合わせた対策が必要
セキュリティ対策を厳密にすると、コスト(お金と時間)がかかります。
セキュリティ対策は重要ですが、リスクに見合ったレベルにするべきだと思います。
株主優待から見える、日本企業の「無能な働き者」。
株主優待から見える、「無能な働き者」の存在。
企業は人の集まりである以上、色々な人がいます。
能力で考えると、「有能な人」と「無能な人」がいます。
真面目さで考えると、「働き者」と「怠け者」がいます。
ここで、問題となるのは、「無能な働き者」の存在です。
「無能な怠け者」ならば、優秀な人に口出ししないため、悪影響は小さいです。
株主と従業員の時間を奪ったり、コストに合わないことをする原因は、「無能な働き者」が原因だと思います。
株主優待から見える、「無能な働き者」の弊害。
株主の時間を奪うことに無頓着な企業は、従業員の時間を奪うことに対しても無頓着だと思います。
優秀な人も、「無能な働き者」が上司になると、活躍する時間を奪われ、その能力を十分に発揮できなくなります。
「無能な働き者」が評価される日本
日本では「長時間働いている」というだけで評価されやすいため、「無能な働き者」でも出世しやすいと思います。
「無能な働き者」の地位が高いほど、企業に与える悪影響は大きくなります。
無能な働き者対策:株主が出来ること
無能な働き者対策は、企業内部では難しい。
「無能な働き者」は、企業内で大きな力を持っていることがあります。
そのため、内部の人は何も言えないことがあります。
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「社長のこだわりギフト」など、社長が選択した優待品に社内で意見を言える人はいないと思います。
私も社員なら、その優待品を選択した社長のセンスを褒めると思います。
また、非効率的な仕事でも、真面目にしている仕事をしている人に対しては、同じ職場の人間がその仕事内容について悪く言うことは難しいです。
株主なら遠慮なく意見が言える。
株主優待は、企業からの贈り物なので、あまり嬉しくない優待内容でも、優待投資家は「ありがとうございます」とお礼をTwitterなどで呟いています。
人として当然の行為ですが、株主が意見を言わないと、企業が抱える問題が解決しないこともあります。
株主が意見を言うことで、「無能な働き者」が「優秀な社員」に行なわせている無駄な仕事を減らすことが出来るかもしれません。
結果として、優秀な社員がその能力を発揮し、企業が成長することに繋がる可能性もあります。
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