フライングクロスについて
通常の株主優待クロス
通常の株主優待クロスでは、権利落ち日に信用売り建て玉を現渡しして、一連の手続きが終了します。
フライングクロスとは
- 返済期限より1日早くクロスして、強制決済で信用売りを返済するクロスです。
- 強制決済の売買手数料と貸株料が余分にかかりますが、通常のクロスよりもレアな銘柄をクロスしやすいです。
手数料
- SBI証券とマネックス証券は、強制決済手数料が通常の売買手数料と同額です。
- 強制決済の手数料が高額な場合、優待利回りが高い銘柄をクロスしても損することが多いです。
- 強制決済日に現渡し注文は出来ないため、売買手数料×2倍(買いと売り)と金利が余分にかかります。
マネックス証券:強制決済手数料
返済期日到来に伴う強制決済約定については、お客様が個別に選択している上記手数料体系が適用されます。また、追証発生による強制決済は約定代金に 0.4%を乗じた手数料(ただし、最低手数料 2,500 円)を適用するものといたします。
マネックス証券:信用取引に係る契約締結前交付書面
マネックス証券の強制決済手数料は、返済期日到来に伴うものである場合は、通常の手数料が適用されます、
これまでは、「フライングクロス≒SBI証券でのフライングクロス」でした。
今後は、マネックス証券でフライングクロスをするケースも増えると思われます。
フライングクロス:異なる証券会社でクロスも可
現渡しが出来ないと言うことは、現物株式は売買手数料の安い証券会社で買って、強制決済の日の寄付きで売ってもいいと言うことでもあります。
手数料がほぼ無料の証券会社を利用出来れば、通常クロスと大きく変わらない手数料でクロス出来ます。
税金:異なる証券会社でのクロス
利益が出た証券会社では税金が引かれ、損失を出した証券会社では丸々損した状態になりますが、確定申告で戻ります。
配当金と配当落調整金も確定申告で相殺されます。
マネックス証券:フライングクロス
マネックス証券:クロス経費(売買手数料・金利・貸株料)
マネックス証券のクロス経費等は、リンク先をご参照ください。
マネックス証券:一般信用短期売り返済期日
マネックス証券短期売りの決済期日は、SBI証券・GMOクリック証券よりも1営業日短いです。
返済期日が近づくと、返済期日のお知らせメールが届きます。
信用取引に関する緊急のお知らせです。
マネックス証券 決済期日のお知らせメール
近日、返済期日が到来する建玉がございます。
お客さまご自身による返済期限は、建玉一覧に表示されている「決済期日」までとなります。
「決済期日」までに返済注文が約定しない場合、「決済期日」の翌営業日に、
当社の任意で当該建玉を反対売買又は現引もしくは現渡を行います。
マネックス証券のフライングクロス:決済
フライングクロスの手順は、通常のクロスとほぼ同じですが、決済方法だけが異なります。
強制決済に合わせて、現物株式売却
- 権利付最終日の夜に、現物株式の売却の注文をします。
- 現物株式の売却は、信用売り⇒現渡しの方が安いことが多いです。
SBI証券の場合は、強制決済の前日に強制返済の注文がされています。
マネックス証券は、強制決済当日に注文が入っていました。(自分で注文は出来ません。)
強制決済日
マネックス証券にログインすると、マネックス証券が建玉を反対売買又は現引もしくは現渡することの確認画面が出ます。 (強制返済日の7時以降のようです。)
強制返済当日の朝7時頃に強制返済の注文がされました。
強制決済の売買手数料は、通常の売買手数料と同額であることを確認しました。
マネックス証券のフライングクロスの活用
マネックス証券も強制決済手数料はSBI証券よりも高いことが多いです。
ただ、今のところマネックス証券の争奪戦は緩やかなようです。
レア銘柄ならば、狙ってみるのも手だと思います。
今回は、比較的容易にレア銘柄をクロス出来ました。
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